重症筋無力症の入院治療(1回目)の検査

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私の場合は外来の血液検査で抗アセチルコリン受容体抗体が陽性だったことから、重症筋無力症の疑いが持たれました。

重症筋無力症の疑いとはいえ限りなく確定に近いので、いくつかの追加検査をしたうえで治療に入るという目的で入院しました。

重症筋無力症は現状完治が無い病気なので、1回の入院治療では済まない可能性も高いようです。

この記事では、重症筋無力症の1回目の治療のための入院として忘備録として書いています。

特にこの記事では重症筋無力症として確定するための検査について触れています。

重症筋無力症と判定するための条件とは

重症筋無力症と診断された場合、治療のための入院で行われる代表的な検査には以下のようなものがあります。

血液検査

抗アセチルコリン受容体抗体 抗MuSK抗体などの自己や抗体を測定し、重症筋無力症の診断に間に合わせます。

また、炎症の有無や全身状態を確認するための一般的な血液検査も行われます。

エドロホニウムテスト(テンシロンテスト)

エドロホニウムという薬剤を静脈注射し、一時的に筋力が改善するかどうかを観察することで、筋力無力症の診断を補助します。

反復刺激筋電図検査

筋肉に電気刺激を繰り返し与え、筋肉の反応を測定する検査です。

衰弱筋無力症では筋力が疲労刺激で低下することが特徴的です。

CTスキャンやMRI

胸腺腫などの胸腺の異常を確認するために行われることが多いです。

神経伝導速度検査

末梢神経の伝導速度

単線維筋電図(Single Fiber EMG)

神経と筋肉の間の信号伝達の異常を詳細に徹底的に検査します。 重症筋無力症の診断には非常に感性が高い方法です。

これらの検査は、重症筋無力症の診断を確定し、病状の重症度を評価するために行われます。

1回目の入院日記(検査編)

私が重症筋無力症の1回目の治療入院で、どんな検査が行われたかについて忘備録的にまとめておきます。

入院1日目

入院初日は、2024年9月24日(火)の午前10時です。

なんで火曜日かというと、月曜日は休日のためこの病院はお休みだったからです。

治療のための入院が決まってから入院するまで1週間ほどあったので、重症筋無力症について調べて、自分が当てはまる症状について拾い出しておきました。

  • 眼瞼下垂:そもそもの原因
  • 構音障害:呂律が回らなくなる時がある
  • 嚥下困難:むせ込みやすい
  • 疲れやすい:午後疲れやすい

外来では、眼瞼下垂以外は伝えてなかったので主治医の問診時に伝えました。

また、主治医の問診時には握力やADLの検査のようなものをありました。

この日は、主治医の問診以外に筋電図やリハビリ担当からの面談もありました。

持参した飲み薬やお薬手帳を薬剤師に渡しましたが、薬は病院の薬局から出せるので、持参薬は返却されました。

ただし、緑内障の点眼薬と鼻炎スプレーは自己管理として持参薬を使うことになりました。

空いた時間に、シャワー浴をしました。

最後に、ホルター心電図計を装着されました。

入院2日目

9月25日(水)入院2日目

  • 血圧:154/82
  • 脈:63
  • 体温:36.4

この日は、CTによる胸腺腫などの胸腺の異常を確認が主な検査でした。

主治医からは、入院診療計画書を渡されて、ステロイドパルス治療で2週間程度の入院と告げられました。

ベット上及び歩行などの運動療法が始まりました。

空き時間に、シャワーを浴びています。

入院3日目

9月26日(木)入院3日目になりました。

  • 血圧:146/82
  • 脈:55
  • 体温:36.2

この日は、エドロホニウムテストというのをやりました。

短期的にですが、眼瞼下垂の改善が確認されました。

その後、眼科での検診と運動療法とシャワー浴。

そして夕方、主治医から検査結果から「重症筋無力症」であると診断結果を伝えられました。

説明では

  • 全身の筋力低下、易疲労性
  • 眼瞼下垂
  • 複視
  • 嚥下障害
  • 構音障害

これらが症状として現れ、夕方にかけて症状が強くなる。

そして眼筋型以外に全身型の症状も見られるので、全新型が疑わしい。

治療は、ステロイドと免疫抑制剤を使用していくと説明されました。

実際のステロイドを使った治療は月曜から始めると説明されました。

ステロイドパルス治療は、数日のステロイド服用期間を設けたあと2クール行うと説明され、入院期間は実質3週間を超えることも決まりました。

また、重症筋無力症と診断されたことにより、保健所に指定難病の申請書類を貰いに行くための外出許可は、27日(金)か30日(月)許可しますと言われました。

入院4日目

27日(金)は、特に検査も治療もありませんでした。

  • 血圧:142/86
  • 脈:52
  • 体温:36.4
  • 体重:75.7

この日は、雨天だったために保健所への外出は、月曜にすることにしました。

運動療法とシャワー浴。

ホルター心電図計は、一旦外れました。

入院5日目

28日(土)この日は病院が休みのため、検査も治療はありません。

  • 血圧:118/74
  • 脈:56
  • 体温:36.7
  • 体重:76.0

運動療法も休みで、自主リハビリとシャワー浴のみです。

入院6日目

29日(日)この日は病院が休みのため、検査も治療はありません。

  • 血圧:137/84
  • 脈:56
  • 体温:36.0
  • 体重:76.0

運動療法も休みで、自主リハビリとシャワー浴のみです。

入院7日目

30日(月)

  • 血圧:142/86
  • 脈:52
  • 体温:36.4
  • 体重:75.7

この日は、保健所へ難病の申請書類を取りに午前中外出しました。

戻ってから、シャワー浴と運動療法のあと、ホルター心電図計を装着されました。

夕食後の薬からステロイド5mgの内服が始まりました。

入院8日目

10月1日(火)ステロイド服薬2日目になります。

  • 血圧:140/84
  • 脈:55
  • 体温:35.5
  • 体重:76.3
  • 睡眠:不眠
  • 排便:なし

昨夜は、ほとんど眠れず、今朝は排便なしでした。

この日は、主治医の回診で様子を聞かれる。

それ以外は、運動療法とシャワー浴です。

夕方ぐらいから喉のイガイガで咳き込みやすくなり、眠気と覚醒が交互にやってきました。

入院9日目

10月2日(水)ステロイド服薬3日目になります。

  • 血圧:122/74
  • 脈:54
  • 体温:35.5
  • 体重:76.3
  • 睡眠:良眠
  • 排便:あり

明け方咳き込む、起床後も眠気が残る。

運動療法とシャワー浴です。

主治医から、翌日からステロイドパルス療法を始めると説明されました。

(続きは、次の記事)

まとめ

重症筋無力症の1回目の治療のための入院として忘備録として書いています。

入院して最初の週は、検査など重症筋無力症の確定のための時間となりました。

2周目に入ってから、ステロイドの内服から治療が始まりました。

本格的な治療と言える、ステロイドパルス療法については、次の記事で詳しく書こうと思っています。

お読みいただいてありがとうございます。

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